青森の未来を耕す人たち

写真:長岡 俊成さん
長岡 俊成(ながおか しゅんじょう)さん
イカす大畑カダル団  代表

語って、かだって(参加して)みんなで街を盛り上げる

- 一度聞いたら忘れないユニークな名前ですね(笑)。イカす大畑カダル団とは、どんなグループですか?

はじまりは、2011年。東京からUターンしてきた際、地域の人口も減り、商店街はシャッターが閉まり、街全体に元気がないと感じました。東京の広告業界で働いていた経験を生かし、若い世代にも地元の魅力を感じてもらえる仕掛けづくりができたら…。そんな思いから、「大畑を元気にしたい」と、その翌年、同級生有志らと「イカす大畑カダル団」を結成しました。

- どんな活動をされているのですか?

私たちは、薬研温泉郷にあった空き店舗を改装して、コミュニティカフェ「薬研温泉カフェkadar(カダール)」を運営しています。そこはかつて、おでんを店内で食べられるような酒店で、地域の交流の場でした。メンバーから「ここでカフェやりたくない?」という声が上がり、交流の拠点としてのカフェがスタート。薬研温泉から引いた足湯や作品の展示販売ができるスペースも設けています。最近では、地元の人達がコーヒーを飲みに立ち寄ったり、そこに観光客も参加して一緒に大畑の話題で盛り上がったりして、飲食スペースにとどまらない場所になっているかなと思っています。

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人間本来の暮らしができる「生(き)の暮らし」がある場所

- いつでも立ち寄れる交流の場が地域にあるのは嬉しいですね。その他の取組があったら教えて下さい。

薬研温泉は、2015年、開湯400周年となる記念の年を迎えます。そのプレイベントとして、2013年から、「ミナカダ祭」を開催しています。カフェのとなりの自然空間を利用し、地域の伝統芸能、アート、音楽が融合した内容です。

子どもたちも参加しての伝統芸能、会場に響き渡る音楽や祭囃子、舞台のライトアップ。「こんな祭りどこにもないですよ」と来場者に言っていただいた時、これが大畑の懐の深さであり、魅力なんだなとあらためて実感しました。住民がほぼ全員参加してくれた地区もあるなど参加者は年々増えてきており、カダル団の祭りだったものが、街全体の祭りへと変化しはじめてきたと感じています。

イベントの時、「薬研、最高!」と叫んでくれた市民の女性は、今やスタッフとして活躍。主婦の目線を生かした誘客の仕掛けを提案してくれます。さまざまな立場や業種の人が関わることで「化学反応」を起こし、活動の幅がどんどん広がっています。

- 「大畑」の魅力であふれるお祭りになってきたのですね。今後の抱負を教えて下さい。

青森には縄文もあったように、人間本来の生活ができる場所だと思います。そして大畑も、薪割りをしたり釣りをしたり、ここの「生(き)の暮らし」を楽しんでいる人がたくさんいます。カダル団の活動を通じて、そんな大畑の元気、そして誇りを取り戻したい、そう思っています。

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同じ地域に暮らす人達に、地元の魅力をもっと感じて欲しいと思う気持ちから始まった「場づくり」の活動は、様々な人との関わりの中から地域の新しい関係性を育み、この地域の「住んでよし」の価値を高めています。

イカす大畑カダル団

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